アウトプット

書評、勉強

頭に来てもアホとは戦うな!

読書期間 H30.12/14 - 12/16

書名 頭に来てもアホとは戦うな!

著者 田村耕太郎(元参議院議員

 

 この本は、「人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」と装丁に書いてあるとおり、対人関係における考え方、実践方法が書かれている。

そして、本を開くとまず飛び込んでくる言葉が、

 

     “自分に、こう問いかけてみてほしい。

      怒りや悩みで時間を無駄にしてはいないか?

      他人の目ばかり気にしていないか?

      本当にすべきことに全力を注いでいるか?”

 

であり、この本で著者が伝えたいことはこれらの問いに対する答えである。

 

 この本でいうアホというのは、

  • 自身の意見に対し、いちゃもんをつけて敵意バシバシのやつ
  • 正しい意見を権力で潰すやつ

等むやみやたらと自身の足を引っ張ってくる輩のことだ。

 こういった人間に対し、怒りを感じたり、悩んだりすることは時間の無駄であり、相手を変えてやろうとおっせかいを焼くことも時間の無駄だ。

他人の気持ちはコントロールできないのだから、自分がコントロールできることだけに時間もエネルギーも集中すべきだということだ。

 つまり、人類に平等に与えられている時間という最も大切な資源を、自分の人生のために使いましょうということ。

 

 また、「他人の目を気にするな」という内容についても書かれており、その中でオーストラリアの看護師ブロニー・ウェア氏が「死ぬ瞬間の5つの後悔」という本に記した

「他人の期待に応えようとするばかりの人生ではなく、自分が真に生きたいと思う人生を生きる勇気を持っていたかった。」

という言葉が心に刺さった。

 人間死ぬ間際に後悔することは、他人の目を気にしすぎ、他人の期待に応えようと自分の人生を浪費してしまい、自分のために生きれなかったことなのだ。

 

 しかしながら、現代社会で生きていく以上、対人関係の悩みは付きまとうものであるし、アホとも関わらなければいけないだろう。

 いくらアホと戦わないようにしていても、近寄ってくるアホはいなくならない。

 アホと戦う必要はないが、アホと関わらなければならないことはあるのだ。

 だからこそ、そういったアホを上手に利用するための方法さえもこの本には書かれている。

 付き合って得があるアホは上手に扱って、自分の時間を増やし、時間を自分の人生に費やすべきなのだ。

 そして、付き合っても損しかないアホからは一目散に逃げるのだ。

 

 

自意識過剰な自分や妙なプライドは捨て、限られた時間を自分の人生のために費やすことが大切で、これについては他の自己啓発本にも散々書いてあるので、本当に大切なことなのだろう。

後悔の種を1つでも摘み取り、後悔ないよう人生を歩んでいこう。